当ブログは人工知能やロボットの話題を取り上げているので、スピーカーの話題を取り上げるのは自分としても予想外と感じていますが、このスピーカー凄いんです!ロボットを製作するときもスピーカーって重要な位置づけだと個人的には思っているので、勉強がてらレビューしながら分解してみました。
Creative Pebbleについて
Creative Pebbleはクリエイティブテクノロジーが販売しているPCスピーカーです。安さの割には音質が良いと評判でベストセラーになってます。
大したレビューではないですが、この価格帯のPCスピーカーであればこれを買えば文句なしだと思います。重低音が少ない製品が多い中で、このPCスピーカーは十分な重低音が出ていますし、だからと言って高音が出ていないというわけではありません。
Amazonでは基本1980円で販売されていて、安いと1480円とかで売ってる時もあります。最近では最大出力16Wの大出力モデルとして、サブウーハー付きのものや、なしのモデルが追加されています。
も販売されているようです。小さなユニットから各々最大8W(計16W)の音声が聞けるとはテレビ並みですね!
ちなみに、テレビは10W+10Wが多くて、最近では100Wを超すモデルも出てきていますね。

私が使用しているのは古いモデルなので、2.2W+2.2Wのモデルの仕様について簡単に示しておきます。
項目 | 仕様 |
---|---|
周波数特性 | 100Hz~17kHz |
SNR | 86dB |
RMS | 4.4W (2.2W+2.2W) |
出力については、PEAKなのかRMSなのかわかりませんが、いろいろ調べるとRMSという記載が多く見られたので、表ではRMSとしました(アンプの詳細を調べるとRMSの可能性が濃厚でした)。
スピーカーユニットの詳細
早速分解しました。分解は簡単で表面のパネルを外せば5か所ネジ穴が見えてくるので、それをとるとパカッと外れます。個人的に一番気になったのはスピーカーユニットだったので、真っ先に外してみました。




結構ずっしりとしたスピーカーユニットです。安いものだとスピーカーユニットのフレームの金属部分がふにゃふにゃだったり、磁石が小さかったり、ボイスコイルが大きく振動することができないような形状になっていることが多いですが、このユニットはフレームはがっちり、大きな磁石、大きく振幅可能な構造をしていて安さのわりにしっかりした構造で驚きました。スピーカーユニットの重さは145gもあります!!
ちなみにスピーカーユニットの振動板の直径は2インチ(約5cm)なので、まあ一般的なPCスピーカーで使われるものと同じくらいですね。インピーダンスについては測っていませんが、おそらく4Ωでしょう。
当PCスピーカーの大きな特徴の一つであるパッシブラジエータの写真も載せときます。かなりズシズシと重低音が響くようにチューニングされているものと思われます。


アンプの詳細
使用されてるアンプICはCS8563Sでした。データシートを調べると、情報が出てきますが、入力電圧が6Vなら4.5W×2の出力が可能なようですね。本製品はUSBから電源を取っているので5V入力の時の詳細を参考にすると、8Ωのとき1.6W×2、4Ωのとき3.2W×2のようです。やはり、2.2W×2というのはRMSで、PEAKが3.2W×2という感じが濃厚です!(もしスピーカーユニットが6ΩだとPEAKかもしれませんが、その可能性は低いでしょう。)

まとめ
分解しただけなので、まとめというほどではないですが、安くてもスピーカーユニットやパッシブラジエータ、回路にあからさまな節約は見えませんでした。音の好みは人により異なるため、人によっては良い音でも、他の人が聞けば悪い音!ってことがしばしばありますが、安く重低音がしっかり響く小型PCスピーカーが欲しいという方にはうってつけの商品となると思います。
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将来の目標は、人間のような高度な身体と知能をもったパーソナルロボットを開発することです。
最近は、ロボット開発と強化学習の勉強に力を入れています(NOW)。
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